ビーツとアンチョビとオレンジ

そんな名前の料理。

 

部屋とYシャツと私......ゴロはこっちの方が良い。

 

けど、組み合わせはビーツとアンチョビとオレンジの方が上!

ビーツ食べたことない方は是非この食べ方でビーツとのファーストコンタクトを取ってください!

 

さて。

もう2年以上前になります。

table beetの井本料理長が、前身のBal CHATEOにてひっそりメニューに入れていたのは。

初めて食べた時は衝撃でした。

全部違うジャンルの素材が集まってるから、とっ散らかってるのかなと思っていたので。

 

あまりにも美味い...

 

いや、マジでこれ以上に美味しくビーツを食らう方法を私知りません。

年間そこそこな数を栽培し、そこそこな数を食べてますが。

 

上から下までをフォークで刺し一気に口に入れる。

それがこの料理の正しい食べ方だと思います。

 

 

早速作り方を。

<材料>

  • ビーツ 1個
  • オレンジ 1/2個
  • アンチョビフィレ 3枚
  • ディル 1枝
  • オリーブオイル 適量

 

ビーツはデトロイトの中くらいのサイズ。

オレンジはビーツと同じくらいのサイズを使いました。

いきなり脱線しますが、こういうシール貼られてるとついつい手が出る。

うちもビーツに貼りたい。

「甘く育てたビーツ」って。

ハウスで栽培してるのは水分量コントロールしてますもんで。

 

オレンジは当たりハズレがかなりありますね。

甘くて程よい酸味がこの料理には必要なので、そういうの出て来るまでは作れません。

オレンジのハズレを引くのが嫌な場合は、デコポンが良いです。国産だし、ハズレほとんど無いので。

まず、ビーツの尻尾と葉を取って、さらに、葉の付け根を取り除きます。

これが後々有効になります。

それをアルミホイルで包んで。

180℃のオーブンに30分。

30分後。

芯までほっこり火が通ります。

 

ピーラーで皮を剥きます。

この作業、全て包んでいたアルミホイルの上でやった方がまな板が赤く染らなくてすみます。

 

そして、ものすごく熱い。

気をつけてください。

 

熱いわ手が真っ赤っかだわ、ここだけ大変。

 

さっき葉の付け根を切ったのは、この皮を剥く作業の時に安定するから。

全部皮が剥けたら、お好みの厚さにスライス。

今回は1cm弱くらいの厚めスライスにしました。

オレンジもスライスして皮も取ります。

アンチョビもオレンジに乗っかるくらいのサイズに切ります。

ディルはお好みで。

でもこの料理、実はディルがあってこそなんです。

様々なジャンルの素材をつなぎ合わせ、さらにはすっきりとした後味にしてくれる。

かなりの名脇役っぷりです。

井本料理長のお許しがあれば、料理名を

「ビーツとアンチョビとオレンジとディル」に変更したい。

それくらい活躍してくれます。

 

私はディル多めが好み。

そもそもディルがセリ科の植物の中で一番好きだし。

お好きな方は思う存分ふりかけてください。

下から、ビーツ、オレンジ、アンチョビの順で重ねて、オリーブオイルをひと回しかけます。

最後にディルを乗せて完成。

オリジナルはここにパプリカパウダーっぽいのもかかっていたような気がします。

今回は抜きで作りました。

 

ビーツの甘み、オレンジの酸味、アンチョビの塩気、ディルの爽やかさ。

それぞれが主張し合う素材なのに、チームになると結束力が凄い。

簡単なので是非チャレンジしてください。

井本さんありがとう!