10月末、1週間ほどイタリアへ行ってきました。
目的はイタリア野菜の情報収集です。
うちの作付けのおよそ2割くらいがイタリア野菜。
栽培のノウハウは日本で得た情報を元にしています。
そもそも日本とイタリアの気温は似ていて栽培しやすい野菜が多いです。
日本の品種でも作っているレタスやアブラナ科なんかの栽培方法にほとんど差はなく、特に困ったことはありませんでした。
しかし、イタリアの一部地域でしか作られていないような特殊なものになってくると、日本で得られる情報だけでは不足していることを痛感していました。
その情報の差を埋めたいと思い、山形県鶴岡市で西洋野菜を長年栽培している五十嵐さんと一緒に行ってきたわけです。
一気だと長くなるので3回くらいに分けて旅の報告を。
まず旅の入り口として入ったローマ。
地元の人が毎日の食材を買いにくるメルカート(市場)へ。
うちでも作っている野菜がチラホラありましたね。
なんだか嬉しくなります。
しかし圧倒的にサイズが大きい。
ナスやパプリカは日本で見かけるものよりも倍から3倍くらいありました。
そして何より日本と違うのはアーティチョーク(カルチョフィ)はこれから冬にかけてが旬であるということ。
このことは知っていたのですが、目の当たりにするとなんだか不思議な気持ち。
日本で栽培すると4月〜6月で収穫は終わってしまいます。
カルチョフィは日本人の旬の食材に例えるなら「筍」みたいなものでしょうか。
旬だけあって、ピザやサラダ、サンドイッチの具等色々な料理で見かけることができました。
料理で出てくる場合のほとんどが薄くスライスされていて、生か軽いボイル程度で食べられていました。
私は丸ごとボイルして食べるくらいしかしたことが無かったので、軽い衝撃を受けました。
日本では「スピノーゾ」という棘が沢山ある品種が唯一生食ができるみたいな情報が流れていますが、バイオレット系の普通の品種でも生食されていました。
細かなことですがこれも現地に行かないと分からなかったことですね。
そして、これから旬を迎えるのがプンタレッレ(プンタレッラ)。
どうやら、イタリア基準でもこれは花芽が伸びすぎのようです。
ローマに入った日の最高気温は26℃。
イタリア全土がまだ暖かかったので伸びてしまったのだと思われます。
でもこの形で普通に売ってましたし、サラダにもなっていました。
他にも載せたい写真は色々あるんですが、長くなるのでこのへんで。
次回はヴェネト州のラディッキオ農家へ行ったあたりをお話しします。
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カフェガパオ (金曜日, 11 11月 2016 14:40)
こんにちは。
やはり現地に行かないとわからないことが多いのですね。多分タイ料理もそうなのでしょうね。
イタリアは陳列されているだけで画になりますね。